【西田香代子の縄文てぬぐいThe STORY】

阿寒湖温泉で夫と共に「チニタ民芸店」を営む西田香代子さんは結婚当時から姑や地域の先輩たちの指導をうけながらアイヌ刺しゅうをするようになりました。もともと手仕事が好きなこともあって刺繍を通してアイヌ文化の世界に飛び込んでいきました。

博物館通いも好きな香代子さんは昔の人が作った着物に魅了され、作り手の気持ちと向き合いながら複製制作を何点も手がけアイヌ伝統工芸展で数々の賞と最優秀賞を受賞しました。また、公益財団法人アイヌ文化財団のアドバイザー、公益社団法人北海道アイヌ協会の優秀工芸師になりアイヌ文化の普及活動に務めています。地域での活動はもちろん、各地で開催されるイベントにも積極的に出向き、その功績は「アイヌ文化奨励賞」「文化庁長官表彰」をうけました。

阿寒湖温泉の「アイヌ生活記念館」に横たわる縄文時代の火炎土器を見た時、血が騒ぎました。アイヌ文様の原点がここにある、と直感したのです。新しいものへの挑戦でもありました。火炎土器に描かれている文様を観察し、針と糸で私の文様を作り始めました。藍染の生地に紫がかったピンクの糸で刺繍。アイヌ文様と同じく曲線が多く、モレウの様な渦巻きもあります。曲線を滑らかにと気を張って刺繍したのを思い出します。この作品は苦労した分愛着も深くずーっと手元に置いておきましたが、最近、阿寒湖温泉に新しいギャラリーができたので多くの方々に見て頂いた方が良いと思いそちらに展示しています。

この素敵な文様を手におきたい、身に着けたい、と感じてほしいと綿地で「てぬぐい」を作りました。広げると「てぬぐい」というよりも「タペストリー」「テーブルセンター」という趣です。スカーフや手を加えてエコバックにも。使う人の個性でいろいろな形にしてください。

ーーーーーー
アイヌ文化と縄文を感じながら『西田香代子の縄文てぬぐい』をお楽しみください。


■カラー展開
新色「アシクネプ（ラベンダー）１色染め」が仲間入り！

他４種
・シネプ（藍とピンク）２色染め
・トゥプ（赤とベージュ）２色染め
・レプ（藍色）１色染め
・イネプ（水色）１色染め
　　※全ての「プ」は小文字